ライオンズマンションセントワーフ横濱
〈 499戸・2004年竣工 〉
京急・神奈川新町駅から徒歩3分にある『ライオンズマンションセントワーフ横濱(499戸・2004年竣工)』。横浜港に面したベイエリア、駅近という好立地、「港の森―暮らしを豊かにする緑の力―」というランドスケープコンセプト通りシンボリックなヤシの木が出迎えるエントランスや1,300本以上の樹木と草花が茂る緑豊かなマンションです。2024年に築20年という大きな節目を迎えるにあたり、同マンションは2021年から3年かけて大規模な「植栽・エントランスリニューアル」工事を決行しました。今、そしてここから何十年先も暮らしやすいマンションを目指した選択です。前編では、より快適な居住環境に生まれ変わった「植栽・エントランスリニューアル」の取り組みをご紹介します。
ランドスケープコンセプト「港の森」を構成する1,300本以上の樹木と多種多様な草花は、暮らしに彩りと癒やしを提供しながら住民と共に成長してきました。しかし、20年近い月日が経ち、日常生活や景観に支障をきたす植物の問題も浮上してきました。これからも緑豊かな住環境を継続するため、植物の現状調査を行い、明らかになった問題のある樹木の伐採・伐根・移植や土壌改良を実施。さらに、新たな植栽計画による新植を行い、緑量、景観ともに健全な「港の森」が再生されました。
マンション全体の入口「ウェルカムゲート」をはじめ、ウェルカムゲートから住棟に続く歩道、あずま屋、住棟エントランスをリニューアル。経年劣化により住民の日常生活に支障があった箇所の改善を優先的に行いながら、景観の美しさや心地よさを重視した改修により明るく美しいマンションへと生まれ変わりました。
コロナ禍になり宅配車両などエントランス付近への一時駐車が増えた為、エントランス前の駐車スペースが利用しにくい状況に。そこで、エントランス周辺の植栽部分を縮小して来客用一時駐車場を5台分増設。さらに、車幅が狭く車の接触事故が懸念されていたマンションエントランス前のロータリー付近は、車幅を広げてストレスなく往来できる車道幅を確保しました。
『植栽・エントランスリニューアル』と題した復旧・バリューアップ工事は、大規模修繕には含まれていない改修内容で数千万円の費用がかかる大規模なものです。管理組合の理事、マンションコンサルタント、管理会社、植栽プロデュースチームが一体となり、修繕積立金における今後のコストダウン要素も検討を行いながら、住民の追加負担なく実施できるよう、数年かけて実施検討を行いました。住民への丁寧な説明やアンケートなどの実施、コミュニケーションイベントの開催など、多くの対話を重ねて合意形成へと繋がっています。こうして実行された「植栽・エントランスリニューアル」のバリューアップ工事により、より住みやすく、より価値のあるマンションへと進化しています。